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【第15話】恐怖の鬼講師現れる!!コントを武器に再起を図れるか!?

俺の芸人物語
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どうも!ニーコロです!


今回はNSCでとにかく挫折をし完膚なきまで叩きのめされたのですが、再起を図るべく漫才を辞めてコントを始めるもののNSCで鬼講師が現れる話です。

前回の話をまだ見ていない方はこちらからどうぞ↓

【第14話】挫折、挫折、挫折。NSCや同期の洗礼を浴びズタボロになる。
初のネタ見せから約1月経過し、徐々に評価され始めるコンビもいる一方で僕らコンビは大して評価もされずもがき苦しんでいる。そんな矢先にNSCや同期から洗礼を浴び挫折を繰り返し、ズタボロになる僕たち....。
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恐怖の鬼講師現れる!!コントを武器に再起を図れるか!?

NSCに入学して約2か月ちょっと。すでにネタ見せも始まり、毎回気合を入れて一番を取るために全力で漫才をしている。

 

でも大して同期やNSCから評価されない僕たちコンビ。

 

そして初めての在学生ライブが開催されることになったがそのメンバーにも入れず、さらに同期に天才的な凄い奴が現れたことから僕は意気消沈していた。

 

このままじゃダメだ。絶対に。普通に今の漫才をやっても勝てない。

 

本来ならその悔しい気持ちをネタにぶつけ、すぐ新しいネタを書くべきだったが、とにかく一旦お笑いのことが忘れたくなり、谷町9丁目にある熟女系のエッチな店に行った。

 

クソババアが出てきた。体感的には友達のおかん的な推定40後半~50前半くらいの女性が出てきた。

 

その時点で、やってしまった….と思ったが、さらに追い打ちをかけるように


ババア「兄ちゃん若いのに、なんでこんなとこ来てんの!?若い子の店行った方がええで!?」

 

ここでもボロカス言われる。お笑いの事を忘れたくて来たはずなのに、なんでここでもNSCみたいにいろいろ知らんババアに言われなあかんねん….(指名したのは自分)。

 

そしてことが終わり、やっと冷静になる。

 

何しとんねん俺は….。こんなことしてる場合じゃない。お笑いや。お笑いが第一や。

で、このまま漫才してても絶対勝てない。よし。漫才は今日で終わり。

次からはコントや。

 

この時期のNSCのネタ見せは9割9分皆漫才をしていた。だからこそコントをするだけで目立つことができると思った。みんながやってないことをするのが勝利への近道。


でもどうやって作ればええねん!?コントなんてやったことないし、どうやってつくるかもわからない。


とりあえず、エッチな店を出た後僕は、すぐさまTSUTAYAに行き、お笑いのコントDVDを片っ端から借りた。

 

家に帰り、勉強という名目でお笑いDVDを見る。


ノートを開き、そのコントの台本を全文写し、設定や構成を文字にして、どのようにコントができているか調べる。

 

これが正しい方法かどうかはわからない。でも少なくともこの方法でどうやってコントを作るべきかわかった。

 

今までなんとなく使えそうなアイデアはずっとメモしていたので、そのアイデアをもとにコントを数本書いた。

 

イケる気がする….。漫才より確実に手ごたえを感じる。

 

それから数日経ち、ネタ見せ当日

 

今日のネタ見せで僕らは初めてのコントをおろすつもりでいる。


今回ネタを見てくれる講師はまだ一度も会ったことがない講師なので、その講師の芸の好みとかもわからず、とにかく不安だった。

 

いつも通り教室に行き、ホワイトボードにエントリーする。かつては毎回1番にエントリーしていたが、この日以降真ん中以降の順番でエントリーすることにした。

 

理由としては、毎回1番で気合入れてやってる割に大したことないサブいコンビと同期たちから思われることも嫌だし、1番よりも後ろの方が講師に印象が残りやすいと思ったからだ。

 

そんな理由から僕らは真ん中よりちょっと後ろでエントリーし、早速ネタ見せが始まった。

 

真ん中以降にエントリーしいて見て思ったのが、とにかく気持ちが楽だった。今まで1番にエントリーしていたから毎回無駄な緊張をしていたが、今回は同期のネタを見てからネタをすることが出来るので比較的リラックスしている。

 

何で今まで1番やっててん…..。真ん中以降が一番賢いやん…..。

 

だがそんなリラックスできている時間は束の間、一気に奈落の底に落とされるような恐怖を味わうことになるとはこの時はまだ誰もわからなかった。

 

最初のネタを終えたコンビがネタを終え、講師からダメ出しを貰う。

 

講師「おもんないわ。マジで何それ?全然面白くないわ。やばいよ」

 

一気に教室の空気がピりつく。

 

ここまでボロカス言われんの!?というくらいボロカス言う講師だった。そして次は自分かと怯える同期たち。

 

その後も

 

講師「舐めてんの!?それはあかんで。辞めた方がええよ。」「なんやそれ、笑い飯のパクリやろ」「こんなんばっかかいな!ひどいわほんま。がっかり。おもんな」「もう出てきたところからおもんないの伝わってきたわ」

 

同期が次々と全員公開処刑されていく….。

 

一方それに納得いかない同期たち。ダメ出し中明らかに納得いかなそうな顔をする同期や、中には講師に言い返す同期もいた。

 

講師「何がおもろいの?教えて。」
同期「俺はおもろいと思った。」
講師「いや、俺はそれがわからへんかったから、どの部分が自分の中で面白いと思ったか教えて?」
同期「……..。」
講師「そうやっていちいち文句言うなら、もう俺の授業次から受けなくていいから」

 

自分含め同期達は皆、何でそこで講師に喧嘩売るねん!!空気もっと悪くすんなや!と思った。

 

そしていよいよ僕らの番迫っていた。今のところ全員公開処刑されている。そうなると必然的に僕らも公開処刑されるのか…..。しかも初めてのコントだし….どうしよう…..。今回のネタは特にツッコミ、ボケがあるようなネタじゃない….。

 

遂に僕らの番がやってきた。

 

僕らコンビ「○組〇番!!コンビ名○○です!コントさせていただきます!準備させていただきます!……。準備出来ましたお願いします!!」

 

アシスタントの合図と同時に僕らのネタが始まる。そしていつも以上にこいつら漫才辞めてコントにしたんや。っていう同期の目線を感じるような気がする。

 

漫才と違いコントは役に入り込まないといけない。必死にコントの役を演じ、ひたすら色んな動きをする。むしろ演劇を見せてるような気分だ。

 

そして僕らはネタをやり終えた。ネタ終わりはいつも妙な達成感がある。

 

鬼講師が口を開く

講師「まあちょっと荒い部分あるけど、やりたいことはわかる。ええと思うで。そのくだらん感じ。もっとあの部分のあっこの部分をこうしたらもっとおもろくなると思うし、またネタ見たいわ。ええと思う。」

 

 

よかったーーーーーーー!!!!

 


公開処刑されずに済んだのはもちろん、唯一自分たちだけネタを褒められたのであった。しかも初のコントで!!心の底から漫才を捨てコントにしてよかったとこの時思った。

 

授業終わり、同期一同その講師に対しての悪口タイムが始まる。

 

同期「なんやねんあいつマジ腹立つわ」「絶対俺のネタは間違ってないけどな」「あーまじムカつくわ!!」

 

一方、お前らそんなカッカするなよ。講師の言うことは絶対だから、今の実力を受け入れろよ。と余裕ぶっこいた天狗オーラを醸し出す自分。

 

挫折して落ち込んだりしたけど、一応再起を図れたかな!?

 

これからはコントや。俺らの武器はコント。コントで勝負。

 

続く!!

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