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【第34話】滑りすぎて死にかけの俺に一寸の光が!天才とコンビ結成!?

俺の芸人物語
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どうも!ニーコロです。

 

ご無沙汰しております。毎度毎度更新遅れて申し訳ございません。目標は年内に芸人物語完結です。頑張りますので引き続きよろしくお願いいたします。


前回のお話をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ!!

【第33話】呪われし恐ろしき場所・中崎町BスクエアにてUP TO YOUへの修羅の道ついに始まる。。。
本日は若者たちが集まる大阪梅田のオシャレスポット中崎町に、違和感ありまくりのおんぼろビルの地下にある呪われし場所中崎町BスクエアにてUP TO YOUへの修羅の道が始まる話です!

 

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【第34話】滑りすぎて死にかけの俺に一寸の光が!?天才とコンビ結成!?

お笑いコンビとカップルは似ていると言われることがある。

コンビ結成するとき、一方的な片思いか、それとも両想いか、それとも軽い気持ちか、お互い妥協してか……..

 

俺は実はNSC時代から一方的に恋しているやつがいた。あいつと組めれば俺は売れる。何故なら奴は天才だから。お前の才能に惚れてんねん。

 



ピンで再起を図って約半年ほど経過した。日に日に、お笑いとは一体なんなんだ?とお笑いの泥沼にはまっていってる。

 

ここ半年、客席からの笑い声を一切聞いてない。

 

まるで途上国で旅行者が物乞いにするような冷たい重い視線を半年間浴び続けて、ただただメンタルが強くなったとしか言うことがない。

 

いや、メンタルが強くなったというより、感覚がバグった気がする。もう滑るのが当たり前。平常運転。お客さんが笑うなんてまぼろし。

 

 

相変わらず、ライブ終わり作家からもらうダメ出しは全く当てにならず、

 

ある日、NSC時代に激褒めしてくれた講師のダメ出しをライブ終わり受けることになった。

 

講師「いやーもうひどすぎて言うことないわ…….。これどうしようかねー….」


僕「僕のこと覚えておりますでしょうか?NSC時代、先生にすごい褒めていただいた、元○○のニーコロです。」

講師「え?あんときのコンビの片割れ?今こんなんなってんの??お前全然ちゃうやんNSC時と」




講師が呆れるほど、今の僕にはNSC時代の面影がなかった。ほんまに何やってんやろ俺は。自分が一番わかってる。でもそれでもライブに出続けるしかなかった。ほんまは出たくないけど、芸人付き合いが一切ない僕は、ライブに出て、辞めていないことを同期や他の芸人にアピールして、再起のチャンスをずっと待つしかなかった。

 

 

そんなある日、風の噂で同期のとあるコンビが解散したことを聞いた。

実はそのコンビの片割れを水面下で俺はずっと狙っていた。なんとNSC時代から。

NSC時代、そいつの当時のコンビのネタを見て衝撃を受け、さらに個人的にも仲良くなって、日々そいつの才能にメロメロだった。(第14話参照)

そしてNSC時代は相方がいた僕だったが、もし解散することがあるなら、新しい相方はこいつだろうなと、勝手ながら思っていた。


がしかし、実際は彼は彼で解散したり、新しいコンビを結成したりで中々タイミングが合わず、一度も結成の話が出ることはなかった。

 

でも、今回はタイミングバッチリ。俺は半年以上ドフリー。そして彼は解散したて。

 

こんな絶好のタイミングない。むしろこの日のためにずっと滑り続けていたんだとさえ思えた。

やはり人生悪いことは続かないんだと。こっから大阪よしもとに笑いの革命が起きる。期待のスーパーノヴァが現る!!とさえ思った。

 


彼に電話をかける準備をする。

 

今まで何度も何度も遊びに行ってたから過去に何度も電話をかけていた。しかし今回は別件。だから、メチャクチャ緊張する。言ってしまえば今から電話で告白するわけである。俺とコンビ組んでくれと。

 

正直彼の返事がどう帰ってくるかはわからない。でもさすがにそろそろ報われるだろうと思っていた。この半年俺はずっとピンで1人で孤独に耐えてきた。正直辛過ぎた。本当に辛過ぎた。

だからこそ、この世に笑いの神がいるのであれば、ここでいい返事がきっと貰えるはずだと信じ切っていた。

 

俺はずっとお前のその才能に惚れていた。メロメロだった。やっぱりお笑いは本当に恋愛に似ている。

 

 

電話のコールボタンを押す。

 

 

プルルルルルルルルルルルルルルルルルル。ガチャ。

 

 

天才同期「もしもし?どないしたん?」


俺「コンビ解散したって聞いたんやけど。それやったら俺とコンビ組んでほしい。」


天才同期「あーなるほどな。イヤー実はもうユニットでライブ出る事決まってんねんな。」

 

既に彼は気になってる相手がいるとのこと。でとりあえずそいつとユニットとしてライブに出るとのこと。

それは俺としては都合が悪い。だからこそ俺と組めばどんなメリットがあるか、そして自分の面白さを熱く語った。

 

天才同期「いやわかるんやけど。ユニットでニーコロと出る分にはええのよ全然。でもとりあえずコンビ組むかどうかはしっかり考えたいねん」

 

というのもこの時の大阪よしもとはすごい意味不なルールがあって、解散したら半年コンビ結成出来ないという謎のルールがあった。

 

つまりこれはどういうことかというと解散したら半年UPTOYOUに出れないということ。半年間オーディション受けれないということ。

 

だからこそ彼含め、みんなコンビ結成に慎重になっており、皆最初はユニットでライブに出て感触を確かめて、イケそうならコンビを組むというのが流れだった。



確かに彼の言ってることは納得できる。うーん。がしかし即カップル成立できなかったのが少し残念ではある。でもだったらユニットで証明すればいいだけの話。そしたらコンビ結成できる。

 

それでだめならしゃーない。

 

俺「そやな。半年ルールもあるしな。ほなユニットで出よか、とりあえずバトルZAやな」

 

コンビを結成できたわけではない。でも少なくともピンの暗黒時代よりかは前進できたし、やっとやっと小さな小さな一寸の光が見えた。


大丈夫。こいつと俺が組んだら、革命が起きるから。こいつとやってダメやったら、誰とやってもあかんやろ。この天才がいたら俺は絶対結果出んねん。せやから大丈夫や。

 

 

続く

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