どうも!ニーコロです!!
本日はついに第35話でございます!!最終回もいよいよ近づいております!
てか半年ぶりの更新です….ほんますみません….。いつも見に来てくれてコメント残してくれる方には改めてここで感謝いたします。
というわけで始まり始まり!
前回の話を読んでいない方はこちらからどうぞ↓
【第35話】天才とバトルZAに稲妻を落とし、闇のトンネルをついに抜け出す!?
暗闇の何も見えないトンネルの中を歩き続けていた俺。
NSCを卒業してから俺の芸人生活は一切光が当たらなかった。光が見える予兆すらなかった。
いつまでこのトンネルの中を歩き続けるのだろうか?
暗闇を歩きすぎて目が慣れてきて、光という概念を忘れかけている俺に一寸の、mm単位の光がやっと差し込んだ。その光は俺にとってまぶしすぎた。
NSC時代から一方的に片思いしていた同期がいる。そいつの事は同期1面白く天才と思っていたし、その当時相方がいた俺だが、ひそかに浮気したいと思っていた。ひどい話だが、それくらいそいつは魅力的な奴だった。
そしてNSCを卒業し、色々あり俺は絶賛ピンで地獄のような結果しか出ていない。一方天才の彼はと言うと、彼もなかなか結果が出ておらず苦戦しており、コンビを解散した直後だった。
だからこそ俺は電話で猛アプローチし、早速彼とバトルZAという道頓堀にある変なビルに入ってるインディーズライブに出ることにした。
というのもこの当時の大阪よしもとはコンビ結成して解散したら、半年は新たにコンビを結成出来ないという謎のルールがあったため、彼は相方選びを慎重にするためまずはユニットとして出たいとの意向だった。
ユニットとして結果を出せば、この天才と組めると思った俺は、何が何でもこのお試し期間でこいつを手に入れてやると心に誓った。
そして十三という梅田の上にある町の公園で僕らは早速ネタ合わせをすることになり、彼ががいくつかのアイデアを既に持ってきてくれたみたいで彼が口頭でネタの説明をしてくれ、それを聞く僕。
天才「とりあえず何個かアイデア持ってきてんけど、こういうのはどうかな?○○っていうボケで、こうやってボケていこうと思うんやけど…….」
俺「う、うん。」
おいおいおい!!待てよ!!マジで天才過ぎる……..。なんやこれ。どうやったらこんな独創的なアイデア思いつくん?
彼の天才っぷりはもちろん知っていたが、改めて驚いた。こんなにも天才なんだと。実際に対峙してわかる凄さが。
え、この天才的なネタで滑るとかあるん?てかこれでアカンかったら、もう大阪のお笑い界も終わりやろ。それくらい思った。
そしてとにかくネタ合わせが楽しい。楽しすぎる。でもこれは遊びじゃない。まず俺と組んだらメリットがある、そして俺は他の奴よりおもろいんだ!!と言うことを結果で彼に示さなければいけない。
でもやっぱり楽しい。コンビってこういうのが理想なんかな?と思ったりもする。
そんな笑いの絶えないネタ合わせを約1,2週間ほどし、ついに俺たちはバトルZAでネタを披露することになった。
バトルZAはインディーズライブで、本来よしもと芸人は出てはいけない。がしかしそれは暗黙の了解であって、漫才劇場に所属していない芸人は日々このアングラライブで腕を磨いていた。
だからこそ俺たちもここでひそかに腕を磨いて、そしてコンビ結成し、彗星の如く謎のコンビとしてUP TO YOUで1位を取り最速で漫才劇場に所属するという絵を描いていた。
時の経過は早く、ついに僕らはライブ当日を迎え、ライブ会場に行き初のバトルZAに出ることになった。
インディーズということで吉本以外の芸人やアマチュアといったいつものUP TO YOUとは芸人の顔ぶれも違う。だからこそ少し緊張もしていたが、お客さんはさすがにUP TO YOUの客よりかはマシだろうなと思った。
というのもUP TO YOUのお客さんというのは世界一笑わない。だからそれと比べたらバトルZAのお客さんはたぶん優しいんだろうなと思った。
ただUP TO YOUと違ってライブの照明が明るく(UP TO YOUは真っ暗)、我々芸人側からもお客さんのことがはっきりわかるので、心理的には結局いつもと同じくらい震えながら緊張していた。
前の出番の芸人たちはウケたり、ウケなかたっりしている。だからこそ自分たちがどっちに分けられるか、考えるだけでもますます緊張は加速していった。
そして今回は緊張だけではなく、もしここで結果出なかったらこいつとコンビを組めないという大きなプレッシャーもあった。
こいつと組めなかったら、また俺は出口のない闇のトンネルをさまようことになる。そうなることを考えたら恐ろしかったし、二度とあの闇のトンネルには戻りたくない。
しかしそんなことを考えていても毎回ライブというのはすぐに順番が回ってくる。その割に実際のネタ披露時間は体感時間がメチャクチャ長く感じる。
ついに俺たちの出番がやってきた。
いくぞ。バトルZAにいるすべての芸人、お客さんに稲妻を落とす。衝撃を与える。見てろ!
漫才じゃなくコントだったので、所定の位置につきネタを開始し、練習していた成果をだす。
誰も笑っていない………….。
ウソやろ……このネタでウケない….
お客さんの前で必死にネタを演じる僕だが、内心は冷静に戸惑いまくっていた。これで誰も笑わない。そんなことあるか?と。
でもこのネタはオチにも力入れてて、もしかするとオチで全部回収できるかもしれない。
そんな最後の望みをかけて、渾身のオチを披露する。
やはり誰も笑わない。
俺たちのネタはあっけなく終わった。周りの芸人、お客さん含め、見たことのない変なアマチュアの芸人が変なことしてんなくらいにきっと思われただけであろう。
俺「ウケへんかったな……。」
天才「そやな。」
滑ったことのショックよりも、結果を出せなかったことがショック過ぎた。つまりまたあの闇のトンネルに戻ることになると。
ただ一回のライブじゃ特に判断も出来ないので、次の1週間後のライブにも出ることが決まっていた。勿論違うネタで。そして次は漫才で。
次もやっぱりウケなかった。
俺「やっぱあかんな……….」
天才「そやな。」
また全く先の見えない闇のトンネルに戻ることになった。いや、前より深い闇のトンネルかもしれない。この天才と組んでこれだけ斬新なネタを披露してウケない。
じゃあどうすればええんやろ….。
続く!!
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