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【第19話】NSC選抜クラス本格始動!!エリート部隊に入隊し勝ち組になれるか?それとも負け組?

俺の芸人物語
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どうも!ニーコロです!

 

今回はNSCも残り後半に突入し、ついに選抜クラス制度が始まるお話です!

果たして僕らは選抜クラスでスーパーエリートの仲間入りは出来るのでしょうか!?

(前回の記事をまだ読まれていない方はこちらから↓)

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【第19話】NSC選抜クラス本格始動!!エリート部隊に入隊し勝ち組になれるか?それとも負け組?

既に時は10月になり、なんだかんだNSCに通うのも残り約半年。


NSCに入学してから半年もたつと、残酷なもので格差というものが必ず生まれる。
NSCに限った話じゃないが、最初はみな同じスタートでも数日、数か月で出来る奴、できない奴が出てくる。


極論、生まれた時はみなスタートは同じはず、でも成長するとそれぞれ人生の格差がえげつない。

 

同じようにNSCでも入学して半年もたつと、おもろいやつ、センスあるやつ、売れそうなやつ、おもろいけど売れなさそうなやつ、おもんないやつ、誰やねんってやつ、こいつだけは絶対売れへんやろっていうやつ、入学して一言も喋ってないやんってやつ

 

このように格差が生まれてくる。

 

あるものはNSC中で面白くて有名になり、NSC内で誰もが知ってる存在になったり、またあるものはNSCに来ても授業一切参加せず、一言もしゃべってなく、誰からも認知されていない奴さえもいる。

 

そんな格差が10月以降、はっきりと現れるのが選抜クラスの編成だ。

 

選抜クラスというのはザックリいうとその期のエリートで編成されたスーパー精鋭部隊。

 

もちろんここはお笑いの養成所なので学力やルックスなどは一切関係ない。

 

おもろいかおもしろくないかのみ。それですべてが決まる。

 

僕らの期は入学約300人入学し、半年たった今は半分ほど減っている。つまり現時点で150人くらい。


しかしエリート部隊に選ばれるのは、たったの10組程度。人数で言うと20人もいないくらい。

 

この10組に入るのがいかに難しいか。今までのライブは20,30組出れるので毎回レギュラー出演していたが、10組になると一気に枠が狭くなる。

 

でもここでエリート部隊に入隊して、エリート街道を歩まないと、先は非常に暗い。

 

そもそもその期で売れるのはメチャクチャよくても数組。悪い期なんて一組も売れないなんてことはざらな世界。そんな中同期のナンバー10に入れない時点でそれは敗北を意味する。


選抜に入ると待遇は全て変わる。少数精鋭の濃いネタ見せ、選抜生のみのライブ出演、同期からの憧れのまなざし、NSCからのまあまあやるやん自分らというまなざし

 

NSCでのすべてを手にすることが出来る。だからこそ絶対に入らなければいけない。

 

しかし、選抜クラスに選ばれる基準というのがこれまた非常にあいまい。

 

ザックリいうとネタが面白ければ選ばれる。

 

でも、おもろいってなんやねん。基準なんて人それぞれだし、M-1のように点数を出すこともないし、そもそも笑いの好みなんて人それぞれだから、優劣をつけるのもおかしい気がする。

 

そうやって、NSCや講師に勝手に決められるくらいなら、ライブを開催して客票で誰がおもろいかランキングを作ってトップ10を選抜クラスにすればいいと思う。

 

いやでも、それだと客票操る同期が1000%出てくるし、それこそおもんないのにイケメンでポップな芸風というだけで1位になることだってあり得るかもしれない。

 

やはりそう考えると、百戦錬磨の講師が選抜する方法が一番理にかなっているのかもしれない。

 

 

じゃあそんな僕らは今のところ選抜クラスに選ばれる可能性があるのかどうか…….?

 

十分あり得る。普通に勝機はある。


というのも、普段からライブに選ばれていない奴がいきなり選抜になるということはない。何故なら面白かったら、絶対目をつけられて普通はライブに選ばれるはずだから。

そうなるとおのずといつもライブに出演しているメンバーから決められるということになる。

 

僕らはここ半年ほとんどライブに出演してきた。5月の一番最初のライブは選ばれなかったが、それ以降全て選ばれている。

 

そして僕らはコントをしているということ。

 

ここは大阪NSCで圧倒的に皆漫才をするので、コントというだけで多少注目されて目立つことが出来る。そしてバランス的に漫才師だけだと偏るからコント師を組み込むはずだと。

 

それに僕らは作家ウケがいい。

 

僕らのコントは割かし、いつも作家に褒められる。我ながらいい構成をしたネタを作ってきていると思う。ここまでライブに出演出来ていたのも、ネタの構成のおかげだとも思うくらい。

 

俺「もうすぐ選抜クラス決まるな」
相方「○〇と〇〇とかは100%選ばれるやろな」


ここ最近ずっと相方とこのような会話をしていた。

 

 

でも大丈夫。どうせ選ばれてるから。

 

 

そして選抜クラス発表の日

 

この日もいつもと同じように、NSC生だけが見れるブログ掲示板で選ばれしメンバーを確認できるようになっていた。

 

毎回毎回、掲示板を見る時に緊張する。自分たちの名前がもしなかったらどうしようという心配。でもどうせ選ばれてるから大丈夫だろという、虚勢を張った慢心。

 


果たして僕らの名前はあるのか……..?

 

 

なかった。

 


何度探してもなかった。これは何かのミスだと思い何度も探した。ドラマとかでよく見るような受験生が会場に行き、落ちた現実を受け入れることが出来ず、自分の番号を必死で探すときに似ている。

 

でも僕らの名前はない。約10組以下しか選ばれていないから、自分たちの名前がないのはさすがに1分も経てば理解できる。

 

俺たちは選ばれなかったんだ。選抜から漏れたんだ。

 

こうやって選ばれなかったのは、入学して直ぐのライブ以来の事で、この感覚久しぶりだ。

 

割と落ち込んだし、少し天狗になっていたのかなとも自分を見つめなおした。

 

選抜に選ばれていたのは、やはりいつもライブに選ばれている中心メンバーで同期達から注目されてる奴らばかりだった。中にはこんな奴ら選ぶなら、俺たち選べよ。と思うコンビもいたが、この事実を受け入れないといけない。

 

そしてこの事実を受け入れたからこそ、すぐとある作業に入る。

 

もちろんすぐネタ作り。

 

ではない。


それはネットで選抜じゃなく売れた芸人を調べること。

 

選抜でも売れない人もいるし、選抜じゃなくても売れる人もいる。所詮NSC内で卒業したらリセとされるからNSCよりも卒業後が大事。と必死に自分に言い聞かせた。

 

そうでもしないと正気を保てない。

 

俺はこの期のトップ10に入れなかった。エリート部隊から漏れた。

 

でも、でもだからこそ。俺たちはいつも逆境に強い。どんな時でも最終的には結果を出してきた。だから大丈夫きっと。きっと。反骨精神だけで頑張ってきたから。

 

選抜のボケども!!待っとけコラッッッッッッッッッ!!!!!絶対ブチ〇すからな!!

 

続く!!

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